たった一言で、救われる朝がある。

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こんにちは、城之内です。

今日は、少しだけプライベートな話をさせてください。

特に、家族との関係に悩んでいる人や、
「自分はちゃんと親をやれているのかな?」って思ったことがある人には、
何か届くものがあるかもしれません。

 

僕には、二人の子どもがいます。
どちらも小学生。元気だけが取り柄です。笑

 

佐渡に来てからというもの、自然の中でのびのび育ってくれて、
それだけでも移住してよかったなと思うのですが、

 

それ以前――つまり、会社員時代の僕は、父親としてまるで機能していなかったと思います。

 

朝は、誰よりも早く家を出る。
夜は、子どもが寝たあとに帰宅する。
休日は寝て過ごすか、仕事のメールに追われて終わる。

 

たまの休みに「どこか行こうか?」と声をかけても、
子どもは照れたように笑って、
「え? パパって休みあったの?」って聞いてきたことがあって、
胸にズキンときたのを覚えています。

 

それでも、「家族のために働いてる」と思っていました。
いや、そうでも思わなければ、やってられなかったのかもしれません。

 

でも、心のどこかで、「このままでいいのか?」という違和感はずっとありました。

 

そんなある朝のことです。
佐渡に移住して間もない、春のある日。

僕はその日、朝からなんだか落ち込んでいて。
前の日に発信した内容に反応がなくて、
「やっぱり俺って何やってもダメかもな」と思いながら、ぼーっと台所に立っていたんです。

 

コーヒーを淹れて、ボーッとしていたとき、
小学2年生の息子が僕の隣に来て、こう言ったんです。

「パパって、いつも家にいていいね」

最初、何気ない言葉だと思いました。

 

でも、次に続いたのが、こうだったんです。

「前は、朝も夜もいなかったからさ。
今の方が、パパって感じするよ」

 

……もう、何も言えませんでした。
その場で泣くわけにもいかず、
息子に背を向けて、コーヒーの湯気でごまかしながら、
黙ってうなずくだけでした。

 

たった一言。
でも、その一言で、救われたんです。

 

あのまま会社に残っていたら、
今の生活はなかった。
子どもの成長を、ただ写真で眺めるだけの人生だったかもしれない。

 

副業をやるようになって、
収入はまだ不安定です。
でも、「いない父親」より、
「一緒にいられる父親」でいたい。

「正しい働き方」って、
「年収◯◯万円」とか、「社会的地位」とか、
そういう指標で測られることが多いけど、

 

本当は――
“自分にとって何を大切にしたいか”を、見失わずにいられることなんじゃないかと思います。

 

このメルマガを読んでくださっている方の中には、
子育て中の方もいるかもしれません。

 

あるいは、家族との時間を犠牲にして働いている方もいるかもしれません。

僕はそれを否定するつもりはありません。
働く理由も、事情も、人それぞれです。

 

でも、もしどこかで、「これでいいのかな」と思った瞬間があったなら、
それは心の奥が、何かを訴えてるサインかもしれません。

 

たった一言で、誰かの心を動かすことがある。
そして、たった一言で、自分自身を取り戻せることもある。

僕にとって、あの朝の息子の言葉は、
それくらいの力を持っていました。

 

次回は、
僕が発信を続ける理由について書きます。

何度も「もうやめようかな」と思った。
でも、どうしてもやめられなかった。

それには、あるメルマガ読者との出会いが関係しています。

タイトルは【僕が書き続ける理由はひとつです】です。

 

また明日、ここでお会いしましょう。

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プロフィール

城之内修造

城之内修造

コロナ後遺症で退職。 寝込む日もあって、会社で働くことが怖くなりました。 でも、“今できること”を少しずつ続けて、月5万円の収入に。 体調や環境に不安があっても、自分らしく収入をつくる道はあります。 そんな副業のヒントを、実体験をもとに発信中。

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