あの時は地獄だったけど、今は感謝してる話

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こんにちは、城之内です。
今日も読みに来てくださって、ありがとうございます。

 

今回は少し“過去を肯定する”話です。

あの頃は、感謝なんて絶対にできなかった。
むしろ、恨みと後悔の塊みたいな状態だった。

 

それでも今、こうして佐渡で暮らしながら思うんです。
「あのとき、会社を辞められて、本当によかったな」って。

 

もちろん、当時は最悪でしたよ。
ある意味、人生で一番しんどかった時期でした。

 

前の会社を辞めたのは、コロナ後遺症がきっかけでした。

 

体が思うように動かない。
朝、布団から起き上がるだけで、15分以上かかる日もあった。

 

でも会社の仕事は待ってくれません。
出勤しても頭が働かず、メールに返信するのが精一杯。

 

そんなとき、周りの空気が変わっていくのがわかるんです。
「前はあんなにできた人なのに、最近どうしたの?」
「無理しない方がいいんじゃない?」
「そろそろ、後進に任せても…」

 

言葉には出さないけど、
“あなた、もう現場にいらないよ”という視線を、
痛いほど感じていました。

 

ある日、上司に呼び出されて言われたのが、この一言。

「城之内さん、そろそろ“次のキャリア”を考えてもいい時期かもしれませんね。」

ね? やんわりしてるでしょ?
でも、これって完全に追い出し宣言ですよね。

 

その帰り道。
オフィスを出て、信号待ちしてるとき、ふと涙が出ました。

 

誰にも見られてないと思ってたら、
同僚が偶然、向かいの歩道に立ってた。

気づかないふりをしてくれたけど――

 

あの瞬間、自分の“役割”が終わった気がしました。

退職を決めたのは、それから間もなくのことです。

 

怖かったですよ。
だって、家庭がある。子どもがいる。
家のローンはなかったけど、生活費は毎月かかる。

再就職できるかもわからないし、
何より、自分に何ができるのか分からなかった。

 

でも――
何もしなければ、ずっと“居場所のない毎日”が続くだけ。
それだけは嫌でした。

 

そこから始まったのが、“佐渡へ逃げる”生活の始まり。

正直、最初の数週間は「この選択、間違ったかも」と思ってました。

 

近所の人の視線。
冬の寒さ。
虫の多さ。
そして、収入ゼロの不安。

 

でも、それでも、徐々に生活が変わっていきました。

朝、起きてすぐにするのは、PCの電源を入れることじゃなくて、
コーヒーを入れること。

 

出勤しなくていいから、朝の時間が「僕のもの」になった。

子どもが学校に行く前に、ちゃんと目を見て「いってらっしゃい」が言えるようになった。
ご飯の味がわかるようになった。
季節の変化に、気づけるようになった。

 

そして、ネット副業を始めました。

最初は、右も左もわからず、
教材を読んで、SNSを見て、真似して、失敗して。

 

でも、その中で、
「これはちょっと違うな」と思うことも増えていって、
自分なりの発信スタイルが少しずつ形になっていった。

 

いま思えば、
「会社にいる限り、気づけなかったこと」がたくさんあるんですよね。

・働くこと=耐えること、だと思っていた
・“嫌われないこと”が仕事だと思っていた
・役に立たない自分は、価値がないと思っていた

全部、幻想だった。

 

今では、収入は前職時代よりずっと少ないです。
でも、「自分の時間」と「大事にしたい人たち」と過ごせている。

そして、こうしてあなたと出会えた。

 

あのまま会社にいたら、
このメルマガを書くことも、
自分の言葉を発信することもなかったと思うんです。

 

会社を辞めたことで、
「失ったもの」もありました。

 

でも、
「取り戻せたもの」も、たくさんありました。

・心の余裕
・子どもとの時間
・本音を言える自分
・笑える日常
・そして、挑戦する勇気

 

もし今、あなたが会社に対して
「限界かも」と感じていたとしても、
すぐに辞めろなんて言いません。

 

でも、知っておいてほしいのは――
辞めても、生きていけます。

 

むしろ、そこから始まる人生もあるんです。

 

次回は、少しだけ“才能”の話をしましょう。

 

よく言われますよね。
「向いてるかどうか」とか「自分には才能がない」とか。

僕も、ずっとそう思っていました。

 

でも今は、少し考え方が変わりました。
そのきっかけになった出来事を、お話ししますね。

それではまた、明日。

 

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プロフィール

城之内修造

城之内修造

コロナ後遺症で退職。 寝込む日もあって、会社で働くことが怖くなりました。 でも、“今できること”を少しずつ続けて、月5万円の収入に。 体調や環境に不安があっても、自分らしく収入をつくる道はあります。 そんな副業のヒントを、実体験をもとに発信中。

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