「成功者の真似をすればうまくいく」って、本当?

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こんにちは、城之内です。
今日もメルマガを読んでくださってありがとうございます。

 

前回は、僕が佐渡ヶ島に移住して、ゼロからネット副業を始めた経緯をお話ししました。
今回は、その続き――というか、「最初の失敗談」です。

 

きっと、「あ、それ自分もやったことある…」って思うかもしれません。笑

 

さて、僕がネット副業を始めたばかりの頃。
まずやったのは、「成功してる人の真似をする」ことでした。

これは、よく言われますよね。
「まずは成功者を徹底的に模倣しろ」
「型を真似して、自分なりにアレンジするのは後だ」と。

その理屈は、たしかに正しいと思います。

 

だけど、僕は“表面だけを真似してしまった”んです。

ある日、有名なアフィリエイターさんのブログを読んでいて、
「この文章、すごく読みやすいな」「テンポがいいな」と思ったんです。

たとえば、こんな書き出しでした。

「昨日、妻に『また魚か…』って言われました。
実は最近、釣りにハマってまして…」

 

ビジネス系の記事のはずなのに、
いきなり日常の話題から入るその文章が、すごく自然で魅力的だった。

「あ、こういう雑談っぽいのを入れるのが“ウケる”んだ」と思った僕は、
さっそく自分のブログでもマネしてみました。

 

「昨日、娘に『またカレー?』って言われました。
実は最近、カレーにハマってまして…」

 

……もうわかりますよね?笑

ただのコピーなんです。

しかも、自分のエピソードとしてまったくリアリティがない。

実際、うちはカレーなんてそんなに作らないし、
娘だってそんなこと言ったことない。

 

でも当時の僕は、「とにかくウケそうな型を真似すればいい」と思っていた。
結果、まったく反応はありませんでした。

というより、自分で読んでて恥ずかしくなった。

「これ、誰が書いたの?」じゃなくて、
「誰を演じてるの?」っていう感じ。

 

もうひとつの失敗は、「文章のトーン」でした。

成功者の多くが、ちょっと挑発的なタイトルや強めの表現を使っていたんですね。

たとえば、

「会社にしがみつく奴は、一生底辺です」

 

みたいな感じ。

 

それを見た僕は、真似してこんなタイトルをつけました。

「副業をやらないのは、もう“怠慢”です」

……我ながら、ゾッとします。

 

そんなこと、当時の僕自身が一番不安に思ってたのに。

強い言葉を使えば響くと思ってたけど、
それはあくまで「自分の経験から出た言葉」でないと、
ただの暴力になってしまう。

うまくいってる人の真似をするとき、
僕たちはつい“形”だけを追ってしまいます。

 

でも、本当に大事なのは、
その人が「なぜそう書いたのか」
「どういう経験や思想の上に成り立っているのか」

――“文の裏側”を読み取ることなんですよね。

 

たとえば、前述の「また魚か…」って話も、
その人が本当に釣り好きで、日々の生活に組み込んでるからこそ成立するんです。

そこには、生活の積み重ねと、自分の体温がある。

僕にはなかった。
だから滑った。

 

その後、僕は文章を書くときにこう決めました。

「誰かの真似をしてもいい。でも、“自分の言葉”で言い換える努力をする」と。

それがたとえ、稚拙で不格好でも。
誰かに届かなくても。

 

少なくとも、「これは自分が思ってること」と胸を張れるなら、それでいい。

今、あなたがネット副業に興味を持って、
誰かのやり方を見よう見まねで真似しているとしたら――

その姿勢は、決して間違っていません。

でも、真似の先に“自分の言葉”を取り戻すことが大切です。

読者は、完璧なコピーではなく、
“リアルな人間の揺れ”に惹かれるからです。

 

さて、次回は少しだけ舞台を変えて。
【佐渡での暮らしが、どれだけ現実離れしていたか】
をテーマにお話ししようと思います。

田舎暮らしって、SNSではキラキラして見えますけど、
実際は――なかなかパンチありますよ。笑

それでは、また明日。

 

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プロフィール

城之内修造

城之内修造

コロナ後遺症で退職。 寝込む日もあって、会社で働くことが怖くなりました。 でも、“今できること”を少しずつ続けて、月5万円の収入に。 体調や環境に不安があっても、自分らしく収入をつくる道はあります。 そんな副業のヒントを、実体験をもとに発信中。

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