こんにちは、城之内です。
今日は、佐渡に移住してからの、ちょっとした“出会い”についてお話しします。
ネット副業を始めてしばらく経った頃、
僕は正直、ちょっと焦っていました。
「早く結果を出さなきゃ」
「家族を安心させなきゃ」
「このままじゃまた会社員に戻るしかないかも」
そんなふうに、静かなプレッシャーに毎日押されていたんです。
やってることは全部地味。
すぐに収益になるわけでもない。
SNSの反応もイマイチ。
メルマガだって、開封率が下がる日もある。
“焦り”と“空回り”のループ。
そんなある日のことでした。
午後、気分転換に家の近くの小道を歩いていたら、
近所の農家のおばあちゃんが、畑で野菜を洗っていたんです。
僕が通りかかったのに気づいて、
「よかったら持っていくかね?」と声をかけてくれた。
遠慮しながらも、ありがたくお言葉に甘えて、
泥のついた大根を受け取ろうとしたとき、
おばあちゃんがふと、僕の顔を見て言いました。
「最近、ちょっと顔が疲れてるねえ。何かあったの?」
ドキッとしました。
言葉というより、“見抜かれた”ような感じ。
僕は笑いながら、「まぁ…いろいろありまして」とだけ答えたら、
おばあちゃんは、大根を渡しながらこう言ったんです。
「そんなに頑張らなくても、ちゃんと生きていけるよ」
その言葉が、
不思議なほど、静かに胸に沁みてきたんです。
“がんばれ”じゃない。
“応援してる”でもない。
ただ、「そんなに頑張らなくていい」と。
“何者かにならなくても、ちゃんと存在していい”と言われたような気がしました。
都会では、誰かにそんなことを言われたことがなかった。
みんな、“もっと頑張れ”“まだ足りない”“走り続けろ”
そう言ってくるし、自分自身もそう思い込んでいた。
でも、自然の中で、
畑を耕しながら静かに生きている人の口から、
あの言葉を聞いたとき、
僕の中の何かが、ふっと緩んだんです。
家に帰ってから、大根を丁寧に洗って、
その日は、味噌汁と煮物を作りました。
特別な材料じゃない、ただの家庭のごはん。
でも、その日の夕食が、なぜか忘れられないんです。
「がんばらないと生きていけない」
というのは、社会がつくった思い込みかもしれない。
確かに、努力は必要だし、
副業も甘くはない。
だけど、
“がんばりすぎなくても、価値はある”ということも、
忘れちゃいけない気がするんです。
あの言葉があってから、
僕は「効率」よりも、「信頼」や「誠実さ」に軸を戻すことができました。
読まれなくても書く。
売れなくても伝える。
届かなくても、信じて出す。
それを続けていると、
不思議と、ちゃんと“誰か”に届くんです。
もし今、あなたが副業を始めてみて、
「思ったより成果が出ない」と感じているなら、
それは、失敗ではありません。
その期間があるからこそ、
“自分らしいやり方”が見つかってくる。
焦らなくていい。
立ち止まってもいい。
“今日、ほんの少し前に進めた自分”を、まず認めてあげてください。
次回は、
【「SNSをやめようかと思った日」】について書きます。
SNSって便利だけど、
向いてないと感じる瞬間も多いんですよね。
その日、僕が何を感じ、どうしたか――
また明日、お話しします。
城之内修造
コロナ後遺症で退職。 寝込む日もあって、会社で働くことが怖くなりました。 でも、“今できること”を少しずつ続けて、月5万円の収入に。 体調や環境に不安があっても、自分らしく収入をつくる道はあります。 そんな副業のヒントを、実体験をもとに発信中。
「発信がブレる人」は、“目的”を忘れている。
「ネタがない日」は、いちばん大事な日。
「続かない人」には、ある共通点がある。
先にやってしまえば、「やる気」はあとから着いてくる。
夢が叶わない人は、夢がないのではなく、「手が動いていない」だけ。